毎日が告別式

人生どん詰まり元芸大生のブログ

突撃☆ラブホレポ

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彼氏いない歴=年齢だった私が、リア充になって早二年。
 海にも行った。山にも行った。世間一般のリア充が行ってそうな場所にはだいたい行った。

 しかしラブホにはまだ行った事がなかった。
 行きたいっちゃ行きたいけど、別に行かなくても死にやしないし、とずっと思っていたのだが、ある日バイト先で

 「まだ行った事ないんか!!!!!」

 と散々煽られたので行くことにした。

 私のバイト先は、下ネタ好きの店長が営む小さな飲食店だ。
 とにかく毎日下ネタを飛ばしている。バイトの9割が女の子なのにそれでも下ネタを飛ばしている。

 私が初めて働いた日、店長はきょどる私に、開口一番「彼氏はいるか?」と聞いてきた。 私が頷くと、それを聞いていた先輩Aは「やりましたね! 恋バナができますよ!」と言い出した。

 恋バナとは何のことはない下ネタのことである。バイトの9割が女の子だが、その女の子全員に下ネタ耐性がしっかりとあるのだ。
 (こう書くと店長がろくでもない変態のように見えるが、最初に「下ネタは平気か?」と聞いてくれたのでその辺良心的だ)

 その下ネタ女子の一人に、Bという先輩がいる。
 Bさんは、別に買う訳でもないのに大人のおもちゃのホームページを見るのが趣味という謎すぎる人物だ。あと彼氏持ちでもないのになぜかラブホに詳しい。

 Bさん「一年中クリスマスなラブホがあるよ!!!」
 わたし「へー!!!!」

 ある日、こんな感じで私とBさんがラブホについて話していると、店長が「お前は行ったことあるのか?」と聞いてきた。店長は暇さえあれば私と彼氏の事を根掘り葉掘り聞いてくる。私が正直にないと答えると、

 「まだ行った事ないんか!!!!!」

 となぜか煽ってきた。それを見ていた先輩Bも

 「行ったほうがいいよ!!!!!!!」

 となぜか煽ってきた。

 店長「B、お前が教えてやれ!!!!」
 Bさん「なんでも教えますよ!!!!」

 ノリノリである。これは乗り遅れてはいけないと思い、私は早速彼氏にラインを送った。

 『ラブホいこ』

 わし「彼氏にラブホいこってラインおくりました!!」
 Bさん「ひぇ~wwwww」
 わし「あっ返信きた!」
 Bさん「なんてなんてwwwww」

 『8日難波いくついでに行こうか』

 わし「やったー!!!!!!」
 Bさん「ひぇ~wwwwww」
 わし「やったー!!!!」
 Bさん「難波やったらクリスマスのラブホあるよwwwwwwwwww」
 わし「もうそこ行くしかないwwwwwwwwwww」
 店長「なんやなんや」
 わし「彼氏とラブホ行くことになりました!」

 店長は派手にずっこけた。さすが大阪人である。
 そんなこんなで私の初ラブホ行きが決まった。
 店長は「お祝いやな」と言って笑い、Bさんは「おめでとう」といって笑った。
 (こう書くとろくでもないバイト先に見えるが、ちゃんとお客さんがいない間の会話である)

 店長「最初やから、B、お前ついていってやれ!!!!!」
 Bさん「そうですね!!!!!!」
 わし「ひぇ~wwwww」

 

 もちろんついてこなかった。
 次回、突撃☆ラブホレポ その2に続く。