毎日が告別式

人生どん詰まり元芸大生のブログ

レぺゼン地球炎上についての所感

レぺゼン地球というアーティストが炎上している。

事の発端はこれ。

 

 

 

レぺゼン地球のリーダー、DJ社長が代表を務める株式会社ライフグループ。

今年の7月に、そこの所属になったのがこのジャスミンという女性。

ラインのスクショを見る限り、完全にパワハラでセクハラ。

で、そのあとの投稿がこれ。

 

 

パワハラセクハラは嘘で、すべてはジャスミン氏を売り出すための炎上商法だったという。動画は現在削除されている。

丸坊主にしたDJ社長の謝罪会見が、いつの間にかMVになっている。すべては炎上商法のための嘘。だけどファンには心配かけた。音楽にのせてスマンスマンと頭を下げているあの動画には本当にめまいがした。いくらなんでも冗談が過ぎる。

心配してくれていた人たちの気持ちを踏みにじる行為だ。

 

驚いたのが、DJ社長のツイッターアカウントの返信欄。「笑わせてもらいました」「さすがです」「すごい」そんな言葉が並んでいた。びっくりした。こんな醜悪なネタで笑える人たちがこの世にいるのか。心の底からゾッとした。

 

なんでどうして、笑えるんですか。彼らの行為のせいで、また性犯罪の被害者は声を上げづらくなったんですよ。

 

例えば安全ピンの話。痴漢対策に安全ピンを使おうという投稿が話題になった。それに対して散見されたのが「冤罪だった場合どうするんだ」という意見。

 

例えば動画の話。女子高生が駅で痴漢を追いかける動画が拡散された。やはりそこでも見られたのが「冤罪かもしれないのに顔をさらすなんて」という意見。

 

信じてもらえないんだよ。こんなことをされましたと言っても信じてもらえないんだよ。彼らのそれは、性犯罪の被害者の声の信ぴょう性を落とす行為なんだよ。

 

 

このツイートが分かりやすい。狼少年。今後ジャスミン氏が本当にセクハラされることがあっても、簡単には信じてもらえなくなったんだよ。彼女だけじゃない、「女」だからって、結局女のいう事は信じられないって、ジャスミン氏を通り越して「女性」全体を批判する人が出てくるかもしれないんだよ。

昔と比べて、#Metooなんかもあって、被害者が声を上げやすい時代になった。先人が積み上げてきたものをぶち壊す行為なんだよ。

 

冤罪だけじゃない。例えば、痴漢されたという人に対して「そんな恰好をしている方がわるい」。私も言われたことがある。痴漢された、という話をしたら、とある男性に「そういう恰好をしていたんだろ」と言われたことがある。

理由にならない。たとえ私がどんな格好をしていたからって、痴漢をしていい理由にはならない。なぜ被害者側に自衛を求めるの? 罰せられるべきは加害者ただ一人でしょう。とにかく、この国では、被害者側を黙らせようとする風潮がある。

 

炎上後のジャスミン氏のツイート。それとは別に、インスタへの投稿がある。

 

載せるか悩みましたが

私は過去にパワハラ、セクハラ、レイプもされた経験はあります。

男性恐怖症になったことだってあります。

だから何って感じなんですがそれをされたからって私はもう苦しまないです。

最後にパワハラ、セクハラされた時は本人に面と向かって言ってやりました。

レイプも自分が強くなったことによって無くなりました。

本当に悩んでいる方は戦い強くなって欲しいです。

 

おかしいでしょ。なんで被害者側に努力を求めるの。おかしいでしょ。悪いのはどう考えたってレイプした側でしょう。自分が強くなれば解決。そりゃそうなのかもしれないけれど、なんて残酷なことを言うんだろうと思った。性被害を受けて苦しんでいる人たちに、これ以上何かを強いることがあってはいけない。

 

ネタにしていいことといけないことがある。

想像力が足りなさすぎる。

一連の投稿を見て、私は本当に本当にショックだった。

この世の中には、こんなに、想像力のない人間がたくさんいるのかって。

 

だめだなんだかうまく言葉にできないや。

とにかくほんとにほんとにショックだった。って話です。