毎日が告別式

人生どん詰まり元芸大生のブログ

東京は怖いところ。

こんばんはみりんです。

突然ですが昨日、東京に行ってきました。厳密には数時間前まで東京にいました。

 

今年の3月に、とある劇団のオーディションを受けました。とってもとっても好きな劇団です。ここのオーディションに落ちたらもう死ぬ以外に選択肢はないというくらい好きな劇団です。

 

一次審査は書類。作文で、テーマは「わたしの作りたいもの」。

「私はたこ焼きが作りたい」という作文を書いて提出しました。私はたこ焼きが作りたい。正確には、たこ焼きのような演劇が作りたい。

 

私は天才だと思います。嘘ですただのクソバカです。はい。んで二次審査は面接。怖かったです。なんかもう落ちたと本能的に思って結果が出る前から鬱状態でした。

 

受かりました。

なんか知らんけど受かりました。これからその劇団の研修生です。わーいわーい夢が叶ったよー!大学の先生にもよかったなぁよかったなぁと言われました。はいよかったです。

 

そんな劇団のスタッフミーティングが東京でありました。バイトが入っていたのですが無理を言って休みにしてもらい、東京に行ってきました。バイト先の人にはとっても応援されました。いい職場すぎない?

 

10日の夜にバスに乗り、朝6時に大阪着。2時間潰して、東京行きのバスに乗ること10時間。暇すぎて解脱しそうでした。


7時前に東京について、時間がかなりあったのでトーホーシネマへ。モアナと伝説の海を観ました。久々にワクワクした良いエンタメ。
ところで、私は今回初めて東京の映画館に入ったのですが、いやあ東京は凄いですね。エンドロールの最中に喋ったりケータイいじったり。田舎者の私にはできない発想です。いやぁ都会の人ってすごいなぁ。

 

二度と行かねえ。

 

それからミーティングへ。時間には余裕があったので少々迷っても大丈夫だと思っていたのですが、私は東京を舐めていました。少々どころではない。新宿駅はダンジョン。

 

西口に行かないといけないのに何故か同じところをグルグル回る。何故かどうしても東口にたどり着く。なんだこれ輪廻かな。何度頑張ってもたどり着けなかったので、泣く泣く劇団の方に電話をかけました。当日の連絡はこの人に、と言われ電話番号が予め送られてきていたのですが、なんだか見覚えのある名前。高校演劇時代の後輩でした。後輩といってもこれからは先輩になるわけで、お互いに敬語を使い合うというよくわからない感じに。

 

半泣きで彼に電話をかけ、迎えにきてもらい、会場についたらまず全員に土下座しました。ひかれました。すみませんでした。

 

そして始まるスタッフミーティングというか謎の飲み会。飲めないビールを飲みながら嫌いなタバコの煙を浴びながらという中々に過酷な2時間でしたが、ちゃんと演劇を愛している人たちの会話は聞いていて心にくるものがありました。


(いやビール飲むなよって話だけどなんかいけるかなーと思って注文したらやっぱクッソまずいんだけどだんだん美味いような気がしてきて結果飲めるようになりましためでたい)

 

飲み会の後、大学の友人とつけ麺を食べにいって、友人宅にお泊まりさせてもらいました。朝は手作りの味噌汁が出てきました。美味しかったです。彼女はきっといい嫁になります。

 

それから成田空港へ。初めて1人で飛行機に乗りました。もう手続きとか全然わからなくて半泣きでしたがわりとなんとでもなりました。空港で数時間潰しました。やることがなさすぎて困った。息しかすることがない。だからとりあえず息をしていたらそういえば空腹だったと思い出し、ハンバーガーを食いました。

 

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おっしゃれー!

 

んで離陸。
飛んでいる最中、脳みそを素手で鷲掴みにされているような不快感を覚えました。あと時々心臓がふわっとする。ジェットコースターみたいな。とても心臓に悪い。


成田から松山までは1時間半です。すごいね。行きは10時間以上かけたのにね。でもできることなら飛行機はもう乗りたくないなぁ。

 

松山空港で降りて、松山駅行きのバスに乗り、そこからまた地元行きのバスに乗りました。まだバスの中です。乗客がわたししかいないのでちょっときまずい。あ、乗り込んできました。よかったよかった。

 

というわけであと1時間で地元です。
劇団の公演はまだ先なので、しばらくはこっちでアルバイト生活です。店の名前は言いません。来るな絶対来るな。

 

 

 

 

 

おわり。
飛行機の中でプライベートライアン見てたけど内臓出まくり出血しまくりで心身ともに死んだ。

戯れに父を背負いて背負い投げ。

桜が咲いたので、父と母と犬とで花見に行ってきました。花見というかお散歩です。

 

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久々の車にテンションが上がる犬。

 

事故の影響で歩くのが苦手になった父を、たくさん歩かせるのが目的です。リハビリですね。

もともと花見に行きたいと言い出したのは父だったのですが、母が歩くと言い出した途端嫌がりはじめました。しかし人間は何もしないと何もできなくなるので強制連行しました。

 

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父「この桜散る頃に、わしの命も終わる……」

私「はよ散れ」

 

はい。雨上がりだったのですが、意外と花見客がいました。といっても混雑しているという程ではなく、適度な人数。どこからかサックスの音なんかも聞こえてきていい塩梅でした。

 

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犬にひっぱられるわたし。

 

アイスを買ってもらって上機嫌な私や散歩にテンションが上がる犬とは裏腹に、父は死にかけでした。ヘトヘトでした。はよ帰りたいみたいです。

 

父「救急車呼んで」
母「何言よんよ」
私「追い返されるで」
父「背負って」
私「嫌じゃい」
父「戯れに、父を背負いて」
私「背負い投げ」
父「戯れに、父を背負いて、そのあまりの軽きに泣きて」
私「あまりの重さに泣くわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

戯れに

父を背負いて

背負い投げ

 

 

 

 

 

 

 

 

おわります。

オチなんてないよ。

 

 

 

今日のオトン2

 

 

浴衣を畳んでいたら

 

父「お前は着物が似合いそうやな」


私「どうせ短足ですよ!」


父「いや、なんとかっていう芸能人がな、乳がありすぎて、無理やり潰して着物を着ててな、」


私「どうせ乳ないですよ!」


父「いや、お前には立派な父がある」


私「やかましい!」

 

 

 

はらたつ。

 

 

 

 

 

 

 

昼飯時


私「箸が進まん」


父「真ん中から食べたら?」

 

 

 

 

 

 

天才かな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

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犬の散歩してたら、知らない人に「男前やねー!」って言われたうちのタロちゃん。昨日誕生日でした。おめでとー!

 

本当に優しい介護とは『スクラップ・アンド・ビルド』を読んで。

羽田圭介のスクラップ・アンド・ビルドを読みました。

 

あらすじ

「早う死にたか」
毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。
日々の筋トレ、転職活動。肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して……。
閉塞感の中に可笑しみ漂う、新しい家族小説の誕生!

 

読みました。健斗は祖父を安楽死させるために、足し算の介護というものを行います。なんでもしてあげるのです。あれをしてくれといわれたらしてやる。あれをとってきてといわれたらとってきてやる。とにかくなんでもしてあげるのです。人間は何もしないと衰えていきます。祖父に動かなくてよい環境を与えてやり、完全に動けなくしてしまうのです。

健斗の母親はその反対の介護を行います。動かせます。と言ってもなんでもかんでもやらせるわけではなく、食器を下げるとか、洗濯物をたたむとか、できそうな範囲の事をやらせます。祖父が泣き言をいうと𠮟りつけます。やらないと本当にできなくなるからです。

 

本を読んでいて、うちのことかと思いました。いまうちには退職した父がいるのですが、事故の影響で色々な動作が緩慢になっています。椅子に座ることすら一苦労。見ていると不憫で色々と手伝ってやりたくなるのですが、母は父に厳しくします。例えば、犬の散歩、洗い物、洗濯物を干す事、などは父の仕事なのですが、やらないと叱ります。私が実家に帰ってきてから、父は途端に仕事を放棄し出しました。自分より下の立場の人間が誕生したからかもしれません。それも一理あると言いながらも、母は「これはお父さんのためだから」と仕事をさせます。ちょっと厳しすぎるんじゃないかと思って、父の仕事を手伝ったこともあったのですが、この本を読んで考えを改めました。

 

母よ、あなたは正しい。

 

つい数時間前に読み終わったばかりなのですが、母が行っていたのは正しい介護。私が行おうとしていたのは足し算の介護です。あの本を読んで以来、例えば自分のお茶をいれるついでに父の分もいれようとしたとき、あっ、このやさしさが間接的に父を殺すんだな、なんて思うようになりました。もう優しくできない。

 

私「お茶淹れるけどいる?」

父「いる」

私「あっ……このやさしさが間接的に父さんを殺すのか」

母「せやで」

父「お前に殺されるなら本望や」

 

ちょっと何言ってるのかわからないんですけどね。とにかく、この本を読んで初めて母のやさしさがわかりました。作中にも書いてあるんですが、足し算の介護よりも見守る介護の方がよっぽど大変なんですね。

 

リハビリ代わりの家事として、畳んで分類する作業だけ毎日祖父にやらせている。母や健斗がやれば五分で終わる作業を、祖父は三〇分かけて行う。最後には必ず分類ができず誰かに泣きついたり大げさに意気消沈するため、母や健斗がやってしまったほうがはるかに楽だ。しかし刑務所内の工場労働と同じで社会的に役立つ意味合いより、本人の更生というか自立支援のために必要な労働だった

(スクラップ・アンド・ビルド)

 

自分でやった方がはやいけれど、それでは相手の為にはならない。父に何かと仕事をさせるのは、母の優しさだったんですね。

 

私「父さん、この本ね、孫がじいちゃんに何でもしてあげて、何にもできんようにして死なそうとするんじゃけど、母さんは父さんに仕事をさせようとするけんね、父ちゃんのこと愛しとんやね」

父「(にやにやしている)」

母「愛しているかどうかは別として、でもね、動かんかったらほんまに何もできんようになるけんね」

父「(にやにやしている)」

私「じゃけんね、仕事して」

父「(にやにやしている)」

 

 

愛しているかどうかは別らしい。

とりあえず、私は猛省したので、これからは無責任に人に優しくすることはやめて、本当に相手に必要な事は何かを考えて生きて行こうと思いました。なんかすごく損しそうだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわります。

 

父上、最近は文句も言わず働いてます。

 

実家ってすごいなぁ。

実家ってすごいなぁ。

飢えない。

実家ってすごいなぁ。食べ物がたくさんある。

 

 

 

 

私の胃は消化がものすごく早い。ドン引きされるレベルで早い。どんなに食べても直ぐに腹が減る。胸毛(彼氏)にはよくこう言われる。

 

私「お腹すいた」

胸毛「化け物やな」

 

ひどい。

 

私「お腹すいた」

胸毛「流石やな」

 

あまりにもひどい。

とにかくひたすらに燃費が悪い。だから一人暮らしは大変だった。エンゲル係数が高い。晩御飯を食べ終わって、風呂に入ってゴソゴソして、布団に入る頃にはもう腹が減っている。減りすぎて寝られない。晩御飯を二階食べるなんてことはザラだった。深夜のコンビニは親友だ。

 

とにかく腹が減る。常に飢餓状態である。

 

しかし実家はすごい。飢えない。

今帰省しているのだが、実家には常に何かしらの食べ物がある。

朝起きると晩御飯ができている。みそしるが私に生きろと語りかけている。

昼ご飯は自分で用意する。冷蔵庫が私に生きろと語りかけている。開けると、中には生命の源がみなぎっている。

夜になると晩御飯が出てくる。大量に出てくる。足りないということはまずない。母の作った食事が、唐揚げが、鶏肉が、片栗粉が、味醂が醤油が料理酒が私に生きろと語りかけている。

 

 

 

実家はすごい。

本当にすごい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生きます。

たくさん食べて超ハッピー。

 

 

膀胱の中で誰かが踊っている。

真夜中。

私の膀胱の中で誰かが踊っている。

間違いない。私の膀胱の中で誰かが何かが踊っている。

 

 

ドンドコドコドコドンドコドコドコ

 

 

強い尿意。初めはただの尿意だと思った。しかし違った。排尿には激痛を伴った。

用を足して、布団に戻る、しかし、膀胱は相変わらず

 

 

ドンドコドコドコドンドコドコドコ

 

 

疼いている。すぐまたトイレに行く。しかし何も出ない。布団に戻る。

 

 

ドンドコドコドコドンドコドコドコ

 

 

尿はすっかり出し切ったはずなのに、相変わらず膀胱は主張を続けている。

 

 

ドンドコドコドコドンドコドコドコ

 

 

間違いない。誰かが私の膀胱の中で踊っている。多分タップダンスだ。膀胱がズキンズキンと疼く。そう言えば、私の従兄弟はタップダンスを習っている。一度見に行ったことがある。格好良かった。タップダンスは格好良い。見るぶんにはいい。しかし、膀胱の中でやられたらたまったものじゃない。勘弁してくれ。タップシューズを脱いでくれ頼むから早く。

 

 

ドンドコドコドコドンドコドコドコ

 

 

幕間などない。膀胱の中のタップダンサーは止まることなく踊り続ける。寝られない。私は寝られない。強制的に緞帳を降ろそうと、何度もトイレに行く。しかしタップダンスは止まらない。おいいい加減にしろよマジで。

 

あまりにも眠い。しかし、うとうとしようものなら、膀胱の中のタップダンサーがより一層激しく踊り始める。これは私とタップダンサーの戦いなのである。

 

 

ドンドコドコドコドンドコドコドコ

 

 

そして夜が開けた。

勝った。少しだけ、ほんの少しだけだが寝ることができた。やった。やったぞ。私はタップダンサーに勝ったのだ。

 

 

ドンドコドコドコドンドコドコドコ

 

 

しかし戦いは終わっていなかった。朝になってもタップダンサーは踊り続けていた。なんかもう慣れてきた。しかし排尿痛はきつい。タップダンスをしながら剣舞でもしているのではないかというくらいには膀胱が痛い。剣の舞だ。剣の舞をBGMにタップダンスを踊っている。実際に剣を持って。おいまじでいい加減にしろ。

 

 

そしてその日は胸毛(彼氏)とご飯に行く約束をしていた。仕方がないので剣の舞を踊るタップダンサーを連れてご飯に行った。何が悲しくて得体の知れないダンサーを連れて行かなくてはならないのか。

 

 

 

 

胸毛には病院を勧められた。

胸毛の母にも病院を勧められた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

膀胱炎だった。

タップダンサーなんていなかった。いたのは菌だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そりゃそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわります。

なんかさくらももこのエッセイで似たような話があった気がする。そっちの方が面白いのでこんなブログ読んでないでさくらももこの初期のエッセイ読んでください。はい。

 

 

 

今日のオトン

不定期連載

 

 

父「診察券がない」

 

私「あるやん」

 

父「どこに」

 

私「テーブルの端」

 

父「ああ、パッと見て分かりやすいようにと思ってそこに置いとったんじゃ」

 

私「私の父親もいよいよダメになってきたな」

 

父「わしはお前の父親じゃないぞ」


私「じゃ父親は誰よ」


父「母ちゃん」


私「なんでよ」


父「乳をあげたのは母ちゃんだから。父ちゃんは乳あげてないよ」


私「ファーwwwwwwww」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

座布団一枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おまけ

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オトンから良いボールペンを貰いました。