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毎日が告別式

人生どん詰まり元芸大生のブログ

くじ引きが好きです。

くじ運が悪い。とにかく悪い。

夜市のくじ引きでは毎回ゴミがあたる。ビンゴ大会では毎回何も当たらない。当たったとしてももれなくゴミ。

 

とてもつらい。

 

でもくじ引きは好きだ。もしかしたら、もしかしたら普段運がない分、今回だけは神様が辺りを引かせてくれるかもしれない。だから毎回、くじ引きをしてしまう。そしてゴミが当たる。

 

今年の正月、家族でイオンにいった。クソ田舎だからイオン以外に行くところがない。

 

館内に、謎の行列ができていた。何に並んでいるのかは全くわからない。なのにミーハーな母上が、興味を示した。そしてその辺に並んでいた知らない人に、何の列ですかと質問していた。そのコミュ力を分けて欲しい。

 

聞けば、商品券がもらえるくじ引きに並んでいると言う。一回千円。外れだと千円分の商品券。2等だと3千円分。1等だと5千円分になるらしい。そりゃ並ぶわ。わたしと母、弟でさっそく並んだ。

 

限定500人だという。行列にはもう何人いるのかわからない。ふと後ろを見ると、最後尾にいたはずなのに、後ろにも行列ができていた。たぶんこの中の半分くらいは、これが何の列なのかわかっていない。

 

警備員らしき人が、500人までですと叫んでいる。しかしその場にいる全員が、自分はその中に入っているとなぜか確信して並び続けている。

 

これもう1000人くらいいるんじゃないか。そう思う頃になって、やっと整理券が配られ始めた。適当な紙に手書きで書かれた数字が虚しい。わたしは83だった。

 

前の方から、からんからんという音が聞こえる。あたりが出たのだ。わたしの番になるまで、果たしてあたりは残っているのだろうか。

 

残っていた。まずはは母がひく。はずれ。くじ運がいい母にしてはめずらしい。

次にわたしが引く。あたった。

 

えっ

 

あたった。からんからんがわたしに降ってきた。そしてくじ引きが終わった。わたしのが最後の当たりくじだったらしい。真後ろに並んでいた、知らないおばあちゃんの絶望した顔が忘れられない。

 

店内にくじ引きが終了のアナウンスが響く。わたしの後ろにいた何百という人たちが解散して行く。さぞ無念だろう。せっかく並んだのに、それはそれは無念だろう。新年早々、人から恨みを買ってしまった。新年早々、他人に不快感を与えてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やったー!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

おわります。ちなみにくじ引きは親の金でやったので、商品券は親に返しました。