毎日が告別式

人生どん詰まり元芸大生のブログ

就活地獄

こんにちは。
突然ですが就活をしています。
私も一応大学生なので。
私の通っている学校は芸術大学(演劇科)なので、就活をしない人も少なくありません。
なので、私が「就活する」というと、いろんな人に「するの!?」と驚かれます。
私の場合、先生にすら驚かれます。

先生「え!? 就活するの!?」
わし「はい」
先生「みりんちゃんはお芝居していくんだと思ってた!」
わし「そうしたいんですけど、働かないとおまんま食べれないんで」
先生「それはそうだけど。でもみりんちゃんは辞めても芝居やってそうね」

また別の先生との会話

先生「えっ就活するの?」
わし「はい。でも社会でやっていけないのでお先真っ暗です。もう死ぬしかありません」
先生「いや死ぬことはないけど。でもそうだよなぁ。社会でやっていけないだろうなぁ」
わし「はい。だから死ぬしかありません」
先生「いや死ぬことはないけど。あ、海女になれば?」

もう意味がわからない。
そりゃね、私だってできれば芝居で食っていきたいですよ。
でもね、私は役者以上に食えない「脚本演出」なんてものを志しているのでね、簡単な問題じゃないんですよ。
そして実家に帰省するたびに、母親の「就活就活孫孫就活孫就活」攻撃を受けているんですよ。
もう満身創痍ゲームオーバーです。八方ふさがりです。
なのでとりあえず、就活することにしました。まあこれもまた経験ですし、就活することによって書ける物語の幅も増えると思いますしおすし。

というわけで、就活を始めました。
企業説明会を翌日に控えたある日、私は数か月ぶりに美容院に出かけました。
当時芝居の関係で髪の毛を緑に染めていたのですが、もう色は抜けるは伸びっぱなしだわで汚かったので。

美容院は、最寄り駅から40分電車を乗ったところにありました。
道すがら、就活中と思しきたくさんの学生を見かけました。
みんな黒スーツに黒髪。髪の毛は一つぐくりでおでこを出している。みんな同じ顔。
なんか、こう、嫌でね、それが。

美容院に到着すると、さっそく「どのようにしますか?」と聞かれました。
その時に脳裏をよぎったのは、黒ずくめの彼女らの姿。
いや、よぎるというか、なんかもう黒ずくめの集団が脳裏を反復横跳びしていました。
嫌だ。あんなふうにはなりたくない。みんなとお揃いなんて、人とおなじなんて、そんな。

美容師さん「どのようにしますか?」
わし「おまかせで」

それでつい、就活中という身分を忘れ、「おまかせで」と言ってしまいました。
そして二時間後。

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こうなりました。

アン・シャーリー「なんじゃこりゃああああ」

赤毛のアンもびっくりの赤毛です。
とりあえず、もし面接で(まず面接までいけたらですけど)「その髪はなんだ」と聞かれたら、
「同じであることを強制する現代社会へのアンチテーゼです」と答えることにします。
赤毛のアン好き。