桜が咲いたので、父と母と犬とで花見に行ってきました。花見というかお散歩です。
久々の車にテンションが上がる犬。
事故の影響で歩くのが苦手になった父を、たくさん歩かせるのが目的です。リハビリですね。
もともと花見に行きたいと言い出したのは父だったのですが、母が歩くと言い出した途端嫌がりはじめました。しかし人間は何もしないと何もできなくなるので強制連行しました。
父「この桜散る頃に、わしの命も終わる……」
私「はよ散れ」
はい。雨上がりだったのですが、意外と花見客がいました。といっても混雑しているという程ではなく、適度な人数。どこからかサックスの音なんかも聞こえてきていい塩梅でした。
犬にひっぱられるわたし。
アイスを買ってもらって上機嫌な私や散歩にテンションが上がる犬とは裏腹に、父は死にかけでした。ヘトヘトでした。はよ帰りたいみたいです。
父「救急車呼んで」
母「何言よんよ」
私「追い返されるで」
父「背負って」
私「嫌じゃい」
父「戯れに、父を背負いて」
私「背負い投げ」
父「戯れに、父を背負いて、そのあまりの軽きに泣きて」
私「あまりの重さに泣くわ」
戯れに
父を背負いて
背負い投げ
おわります。
オチなんてないよ。