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毎日が告別式

人生どん詰まり芸大生のブログ

じいちゃんが全力で草引きを阻止しようとしてきた話

前回、弟と宗教勧誘が闘った記事を書いたら、途端に読者が増えた。

やったー! 宗教ってすごいー!

だが入信はせんぞ。

 

8月、5日間ほど地元に帰省した。

前回の記事は、その時弟から聞いた話をもとにして書いた。

 

↓前回

osakanafurby.hatenablog.com

 

そんな弟と、じいちゃん宅の草引きをする事になった。じいちゃんは現在80代。独身の叔父さんとの二人暮らしだ。

 

じいちゃんの庭は、とにかく汚い。雑草塗れだ。母が業者に除草を依頼したこともあるのだが、何故かじいちゃんが追い返してしまうらしい。

 

昨年の夏、業者は追い返してもさすがに孫は追い返さないだろうと、私と弟が草引き要員として派遣された。

草引きは楽しいし、小遣いも貰えるし、知らない人に「お孫さん?偉いねぇ」と言われて嬉しいし、個人的にはいいことしかない。

しかし立ちふさがる壁がある。じいちゃんだ。さすがに追い返されはしなかったが、なぜかじいちゃんは草引きを阻止しようとしてくる。数分ごとに「もう休憩にしよや」と執拗に休ませようとしてくる。そしてピノ(アイスを食べさせようとしてくる)。

数年前、弟とじいちゃん家に遊びに行ったときに、「私と弟はピノが一番好きなんよ~」という話をしたら、それ以来冷凍庫には必ずピノがある。そして帰省するたびピノを勧められる。多分一生勧められ続ける。

ありがたいと言えばありがたいのだが、休憩要求がなかなかの頻度なので、作業が進まない。さらに、その日は途中で雨が降ってきたので

祖父「雨や。ああ嬉し。やめよ」

と草引きが中止になった。玄関周りはきれいにしたが、家の裏手の草は完全放置のままだった。

 

そして今年。その裏手の草まで完璧に引いてくるよう母に命令された。そしてじいちゃんは、「絶対に邪魔をしないように」と母に怒られた。しかしやはり、じいちゃんは草引きを阻止しようとしてくる。

 

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定番の草引きスタイル。

朝十時。最初は平和だった。じいちゃんがデイケアに出かけていたので、私と弟で黙々と作業を進めていた。しかし2時間後、じいちゃんが帰宅してからは休む休まないの戦争だった。

 

じいちゃん「今日は邪魔するなって言われとるからな」

わし「そうなん」

じいちゃん「邪魔なんかしとらんのになぁ」

わし「せ、せやね」

じいちゃん「休めやー」

わし「さ、さっき休んだ所なんよ。働かな母ちゃんに怒られるけん」

じいちゃん「一分働いてな、一分休むんよ。それでたまに2時間休むんよ。そのくらいでええ」

 

この世の中のすべての企業がそうならいいのに。

草引きをしなければ母に怒られる。しかしじいちゃんの気遣い(?)も無碍にはできないので、休憩に入った。

やはりピノがあった。途中でなくなったが、ヘルパーさんが新しいピノを買ってきてくれた。ピノ好きだから超はっぴー。

その後作業を再開したが、またすぐにじいちゃんが、

 

じいちゃん「もう1分経ったぞよー」

わし「さっき休んだばっかりやん」

 

そんな会話を一億回くらいしながら、必死に草引きをした。数年にわたって放置され続けた家の裏手の雑草は中々に手ごわい。根気よく続けなければならないのだが、じいちゃんはひたすらに休ませようとしてくる。そしてあんまり断ると無言になる。それはあんまりにも心苦しいのでまた休憩に入り、すぐ作業を再開しようとしたのだが、

 

じいちゃん「まだ2時間経ってないぞよー」

 

1分とちゃうんかい!!!!

そんな話をしていると、突然謎の男性が家の中に入ってきた。

見たことのない人だ。もしかして不審者? 男性の方も困惑した表情でこちらをみている。

 

わし「あの、身内です」

男性「あ、わしも身内」

わし「????」

男性「(弟をみて)あっ、××(母)の!?」

弟「あっ、はい」

わし「えっ、えっ」

男性「へえー! 大きなったなあー!」

わし「えっ誰ですか」

男性「弟、弟、かあちゃんの」

わし「えっ叔父さん?」

男性「そうそう」

わし「えっ、母さんにまだ兄弟おったん?」

男性「違う違う。かあちゃんの弟」

わし「えっ……あっ、かあちゃんってわしのばあちゃんのことですか?!」

男性「そうそう。あんたのばあちゃんの、一番下の弟」

わし「へえー!!!!」

 

挨拶もそこそこに、男性は帰っていった。

この年にして初対面の身内に出会う衝撃。

(幼少期に世話になったらしいが覚えている訳がない)

 

そして草引きを再開した。そこで、こんなものをみつけた。

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色あせた紙飛行機。私が幼少期に、じいちゃん家の窓から飛ばしたものだ。

何故10年経った今もこんなにきれいな状態で残っているのか、ちょっと信じられないが、作った時の記憶がある。

少し破れてしまったので、機体が重くなるかもと思いながらもセロテープで修復した。あとなんか真ん中も貼っておいた方がいい気がしたのでテープでとめた。懐かしいものを見つけると一瞬時間が静止するよね。ちょっとしたタイムスリップ。

弟の方は、くるみが転がっているのを見つけて「タイムリープだ!」と騒いでいた。地味に関連性がある。

時かけは鬱になるので嫌いだ。

 

その後、ちょくちょく休憩をはさみつつ、(途中で映画「スピード」を見たりなんかして)終わったのは結局4時ごろだった。計六時間。頑張った。

 

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掃除が終わったからとさっさと帰るのも味気ないので、その後じいちゃんお気に入りのパズルで遊んでみた。

 

 

 

パズルザ・ティーという。これは一番難易度が低いもの。

他にもパズルクロス、パズルザ・エフなどがある。

積み木をつかって、指定された図形を作るのだがこれがなかなかに難しい。

脳トレがてらじいちゃんもやっているのだが、じいちゃんは頭の回転が速い人なので、ほぼすべての図形を作ることができる。

 

わし「私最近賢いけん、できるかもしれん」

弟「ほんまに」

 

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5秒後

わし「はい無理ー!!!!」

弟「早っ」

 

弟は弟で一番難易度の高いパズルを容易にこなしていく。やはり私は死んだ方がいいのかもしれない。

などと思っていたら、じいちゃんがヒントをくれた。すると

 

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やったー!!!!

大喜びしていたら、調子に乗ったじいちゃんが次々にヒントを教えようとしてきたので

 

わし「ちょっと!!!自分で考えたいんやけん!!!!」

じいちゃん「わかったわかった」

 

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おすすめです。

 

 

 

おわります。