高野山2日目の朝です。
前回
結局ろくに寝られず、朝5時に起きました。
身支度を整えて、朝のお勤めに向かいます。
一番乗りかな、と思ったのですがそうでもなく、本堂には外国人男性が一人いました。
ご住職がお経を唱えます。その後ろで、我々はお焼香をするらしいです。
「お焼香を三回してください。まずは日本人の方から」
そりゃそうだよな。よその国の人はわからないよな。と思いつつ、私もよくわかりませんで……。三回するのはわかったけれども、どのタイミングですればいいんだ?
と思っていたら次々と宿泊客がやってきます。外国人ばかりです。日本人もちらほら。
しかしお焼香についてもう一度説明されることはなく、勤行は始まりました。
え、これ、わたし、どうすればいいの……? お焼香について説明受けたのは私とこの外人さんだけだし、でも外人さんは日本語わからないし、まず私が先陣切らなきゃいけないんだよね……?でもどのタイミングですればいいの……?
と心中はまったく穏やかではありませんでした。これはわたしがお焼香をしないことには始まらない、と思い、とりあえず適当なタイミングでお焼香。しかし誰も後に続かない。あれ?私なんか恥ずかしい人みたいになってる……
と思っていると、その数分後に「ではお焼香をお願いします」と言われました。
ここか! このタイミングか! 「まずは日本人の方から」と指名されたのでもう一度お焼香しました。ひい恥ずかしい恥ずかしい……しかしこんどは間違っていないはず……しかしだれもあとに続かない…………
また恥ずかしい思いをしていると、その数分後に一人の日本人女性がお焼香を始めました。そこから、ぽつりぽつりとその女性に続いて何人か。
なんやねん!!! 日本人のそういう「みんながやってから自分もやる」っていうやつほんとよくないと思うんだけど!!!!!
結局、外国人の人は誰もお焼香しませんでした。
読経は15分くらいだったかな。結構長かったです。しかし心が洗われるみたい。
その後、お坊さん達の尊いお話が聞けます。
坊主「今日は外国の方も大勢いますが……日本語のわかる方はいらっしゃいますか?」
いないわきゃないだろーと思っていたのですが、はい、一人もいませんでした。
日本語わからないのに勤行に参加したのか!!! すごい!!!! 自分を追い詰めてる!!! あっだから勤行なのか!!!
坊主「では一言だけ……アイキャントスピークイングリッシュ」
ウケてました。そりゃそうだ。
とても尊いお話をしていただきました。このお寺の由来や、高野山についてのことなど。印象に残ったのが、
「地球は46億年続いています。そして我々にはご先祖様がいます。そのご先祖様の、一人でもかけたら今我々はここにいないのです」
といったお話。正直泣きました。
そして朝ごはん。まだ寝ている胸毛(彼氏)を叩き起こして階段を下ります。
お豆腐がうまい!
またまた精進料理です。尊い。
そしてチェックアウト。10時までだったのですが、他のお客さん達はご飯を食べたらすぐに出て行ったようで、残っていたの私達だけでした。
ふと廊下に出たら、隣の部屋の掃除とかしてるんですよね。
わし「わしらがいるせいで片付かないんや……!」
気が気じゃなかったです。
結局ぎりぎりまでいました。
去り際、朝尊いお話しをしてくださったお坊さんが、また尊いお土産話をしてくださりました。そして写真まで撮っていただいた。ありがたい限り……!
本当に良い宿坊でした……!
じゃらんとにらめっこしながら悩んで悩んで悩みぬいて数時間を費やしたのですが、大円院さんにして本当によかったと思います。
ごはんめっちゃおいしいよ!! みんな優しいよ!! 何もかもキレイだよ!!! 自分までもがキレイになったと錯覚しちゃうよ!!
もう本当に丁寧に丁寧に接客していただいて頭が上がりません。自分みたいに下賤な人間がここまでしていただいていいのかと申し訳ないったらありがたいったら。
もう本当に最高なのでリンクはります。
みなさん高野山にお出かけの際はぜひ!